特別代理人を選任できない?

相続が起こったあとには、遺産分割協議をしなければなりませんが、そのとき、相続人のなかに未成年の人がいると、その未成年者は協議に参加することができません。

親権者が代わりに協議に参加すべきことになりますが、多くの場合、親権者も同じく相続人になっています。

すると、親と子の「利益が相反する」ということで、親は自分の立場でしか協議に参加できません。子の代わりには(子の立場では)参加できないのです。

ではどうするかというと、子のために、「特別代理人」を選任しなければならないことになります。しかしここで注意しなければならないのは、上記の例ですと問題ないのですが、「親権者がいない」場合は、いきなり特別代理人を選任することはできず、まず最初に、「未成年後見人」の選任をすべきことになります。

たとえば、孫が祖父と養子縁組していて、その祖父が亡くなった場合です。祖父の子たち(孫の親を含む)は相続人となり、孫もまた相続人となります。養子縁組をした時点で、祖父が親権者となっているので、その祖父が亡くなると親権者がいない状態となります。ですから子の代わりに協議に参加すべきものがそもそもいない状態です。このような場合には、まず「未成年後見人」の選任からスタートすることになります。

特別代理人の選任だけでも時間がかかりますが、未成年後見人の手続きも加わるとだいぶ期間を要することになります。相続税の申告など、期間の定めのある手続きは気をつけなければなりません。

2016年11月30日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:お役立ち情報 相続全般

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